老いてからの目標  2020東京オリンピック観戦

新潟県退職者連合 幹事(新潟交通グループOB会会長) 神林 俊晄

 

 私が退職した時、90歳のお袋は薬を飲んでおらず自分のことは自分ですると自慢していた。大正生まれの親父は事あるたびに「女は酒を飲むものではない」とお袋に言う。その親父は72歳で亡くなった。その後お袋は親父の遺言を守らず毎日冷たいビールをコップ一杯飲むようになった。百薬の長である酒がお袋にとって健康長寿の秘訣だったかもしれない。

 お袋はその年の冬、自宅で転び圧迫骨折で入院、老々介護が始まった。翌年の秋、「2020東京オリンピック」の文字が大きく踊った。新聞を眺めふと7年後の東京オリンピックを観戦する目標を立てた。そのためには風邪をひかない、食べ過ぎない、転ばないことを心掛け、62歳から始めたコメ作りに加え野菜作りや園芸(バラ、ツツジ)を友達と共に楽しみ健康寿命を延ばすことに努めた。

 現役時代のオリンピックはニュースで楽しみテレビ観戦は少なかったがリオオリンピックはテレビ観戦を連日楽しんだ。日本人の獲得したメダルは41個(金12、銀8、銅21)その中で一番勇気をもらい感動したのは男子400mリレー決勝、第1走者山縣亮太、第2走者飯塚翔平、第3走者桐生祥秀、第4走者ケンブリッチ飛鳥。金メダルかと期待したがウサイン・ボルト(ジャマイカ)に敗れ銀メダルだった。

 今年、サニブラウン・ハキームが男子100メートル9秒97の日本新記録を樹立、9秒台の選手は小池祐貴、桐生祥秀を加え3名となり東京オリンピックに向け金メダルの期待が膨らむ。

 今春、2020東京オリンピックのホームページにID登録した。チケットは手元にないが大会当日まで諦めずに2020東京オリンピック男子400メートルリレー決勝を新国立競技場で観戦の夢を追い続ける。