支部OB会で「サークル・グランドゴルフ」

中越地域退職者連合 幹事(JR東労組長岡支部OB会) 大久保 直

 

 退職と同時に日々希薄となる仲間達。何とか交流を続けられないか、と体力的にも比較的楽なグランドゴルフを呼び掛けた。

 当初、グランドゴルフ自体を知らない私には、「ルールは?」「会場は?」「必要な道具は?」「人は集まるだろうか?」心配だらけだった。支部OB会の幹事会で「グランドゴルフのサークルを取り組みたい」と提案したが早速「俺は参加しない」と拒否され、他からも「やってみよう」の声は聞かれなかった。それは、町内老人会や地域コミュニティ単位のゲートボールをイメージしたこととも関係していたのだろう。

 これまで支部OB会では「新年会」「観桜会」「日帰り温泉を楽しむ会」、「総会」そして「囲碁大会」「つり大会」「ゴルフ大会」を随時取り組まれているが、それとは区別してグランドゴルフの会を立ち上げ、世話役を作り、毎月連続で運営することを目差していた。

 実際十月に入って、長岡市営体育館のコートを借りて、特にゴルフをやってきた会員や興味のある人など二十人に集まって頂き、指導者に長年町内会グランドゴルフ世話役の方から簡単なルール説明と競技方法、トマリ(ゴ―ル)までのプロセスを具体的に指導していただき、夫々がプレーに入ってようやく自分達にも運営できそうだと確信したものでした。

 財政はOB会からの補助と会費で賄い、毎月開催と、終わったら必ず自前の懇親会を開き酒と肴のテーブルを囲んだ。これも重要な「会の運営」だった。

お手製用具で、コースづくり

 指先の器用な仲間が「ゴルフマットをスタートマットに」、「盆栽用品を加工して手製のホールポスト」を製作して準備が進み、五月から「市営・河川敷運動公園」を借り、自分たちでコース設定して楽しむことになった。

 二年目からは、年間二十回、毎回十名以上の参加があり、初心者でもホールインワンを仕留め大歓声が上ったりで、少し汗をかく程度の運動量が心地良い。新年会は各人の年間総打数、ホールインワン数を比較し合い、いつも大盛り上がり。もう四年も続いている。

 七十歳を超えて、町内近所付き合いもあるが、長年苦楽を共にした現職時代の仲間とのお楽しみ会は、「躁鬱」や「認知症」を寄せ付けない。集まる仲間は、炬燵やテレビの番人をしているより気が晴れる、と欠かさず集まり、心配事を話したり仲間の近況を聴いたりで脳の活性化に余念がない。「自分を孤立的環境に陥らせないことが、健康年齢を伸ばすこと」と、もっと続けたいと願っている。