新潟県退職者連合 幹事
(基幹労連退職者の会)
小柳 均

 2年前の11月に検察審査会からメールが届きました。縁のない役所からの封筒を開けて見ると、なんと審査会のお誘いの内容でした。当たる確率は分かりませんが諾否を問うもので、先ずは参加できない方としての案内あり司法・法務関係と公安委員・警察関係方々で、次に辞退できる案内として病気・各級の議員(会期中に限り)方々や70歳以上の人については無条件で拒否ができるとのことでした。

 それより前に、うちの家内が裁判員の抽選に当たり迷いながらも、参加する旨の返事を出しました。すると程度は分かりませんが、裁判に関する参考書らしき物が送付され本人は目を通していましたが終に参加要請はありませんでした。(補欠要員のまま期限切れと思われる)

 そんな経験から私は参加希望で出しても絶対に外れると思いながら承諾の返事を出しました。やはり思ったとおり外れたようでした。ちよっと残念でした。年が明けて、用事を済ませて帰宅しTVを点けると、たまたま「高島礼子」主演の検察審査会のドラマがやっており、つい見入ってしまいました。

 取り扱った事件は殺人だったと思いますが、もう忘れてしまいました。検察審査会のリーダー役が「寺田農」で審査会の高島礼子が中心で事件の捜査をしながら審査会に持ち寄り結論を出すというような内容でした。検察審査会は大変な仕事だと思いながら外れて良かったと思った次第です。

 最終的に審査会の招集にお呼びがかからず諦め果て、それから翌年(去年)の1月の新聞に参議院広島選挙区を巡る大規模買収の記事が載りました。内容は以下のとおりで、「当初、地検は100人のうち県議ら公職選挙法違反で34人を起訴しましたが、現金の押し付け行為などあり、起訴・不起訴の線引きが難しく、結局全員不起訴にしていた」とのことでした。

 一方、対応したのは東京第6検察審査会で、現金をすぐ返金せず・議員辞職もしないことなどの判断で「起訴すべきだ」と議決された。と有りました、ひよっとしたら私が抽選漏れした新潟第1検察審査会に外れなければ、そうしたシーンに遭遇したかもしれないと思うと他人事でもないと少し興味を持った次第です。

 記事の内容は議員の中に、検察とのウラ取り引きをして「処罰されない筈」と主張する者とか、検察も有力政治家の摘発を優先しすぎたこととか、双方相違う立場同士の言い訳がありました。

 我われは単純で入り口でRED CARDを突きつけますが、長くやってるとそうはいかないのでしょうか。「みのもんた」ではないけど、「オーディエンス」してから「ファイナルアンサー」を思い出した次第です。

以上