新潟県退職者連合 事務局長 齋藤由宣

会議の内容について私の主観で報告します。

 

時     2020年11月17日(火)午前10時から

場 所   新発田市諏訪町 豊谷殿

参加者   代議員など40名出席

 

総会は午前10時定刻で始まりました。

JP労組退職者会の小田代議員の議長に選出し、総会が開催されました。

開会のあいさつをする中野会長

中野会長から、この度の総会は代議員の定数を減らして開催すること、楽しみにしていた懇親会は無しにしたことを冒頭発言されました。また、長年にわたり会長の任を担ってきたが、今回の総会で降りること、そして、今日の情勢について触れられました。

 

会長あいさつのあと、来賓の挨拶が続きました。

県退職者連合事務局長、連合下越地域協議会事務局長、ろうきん新発田支店、こくみん共済COOP新潟推進本部新潟支所長、自治労県本部委員長。

 

来賓退席後(筆者は傍聴)、議事に入りました。

  1. 活動報告、会計報告、監査報告
  2. 活動方針、会計予算
  3. 規約改正
  4. 次期役員体制

 

質疑の後、採決ですが、議長の採決に向けての発言が「1年間頑張ってくれた執行部に感謝をし、議案に賛成の方の拍手を求めます」

当然大きな拍手でした。

※言い方はちょっと違いましたが、趣旨はOK だと思います。

採決時に執行部に感謝なんて言う言葉は初めて耳にしました。

感激です。こんな執行部いいな!   筆者の感想です。

新任された執行部を代表してあいさつする渡部会長

退任された役員のあいさつの後、新執行部を代表して渡部新会長あいさつ

連合が発足してから30年が過ぎているが、この総会は23回です。過去に役員の担い手がいなくなり活動が途絶えた時期があります。そんな時声がかかり、事務局長をした記憶が蘇りました。会員全員で活動していきましょう。

※だいぶ筆者の主観が入っています。

 

総会が無事終了。その後研修会が開催されました。

 

講演 郷土の歴史はおもしろい

講師 齋藤正美氏(自治体退職者の会)         

講演する齋藤氏

 

  1. 山形県、福島県、新潟県3県の境界に飯豊山(飯豊山神社)がある。神社の参詣道(約90㎝・3尺)は喜多方市に属し、参詣道の終点部で新発田市と喜多方市は延長120mほど隣接している。今日の講演は、この謎を解くことにある。
  2. 鎌倉幕府成立前の西暦1172年のこと。越後の国・東蒲原郡の領土を会津の恵日寺に寄進。当時の下越地方は、山形(奥州・藤原氏)、新潟(中条・城氏)、福島(会津・恵日寺)が三竦みで対峙していた。城氏が会津と手を組み、奥州勢力と対峙することに。この時、同盟の証として、東蒲原郡を恵日寺に寄進した。
  3. 時代は進み明治となり、福島県では県庁所在地を郡山に移転する動きが活発化した。明治政府はこれを拒むため、明治19年に東蒲原郡を福島県から新潟県に編入させた。当時の新潟県議会の空気は、税収より支出が大きくなるため東蒲原郡の編入を歓迎しなかった。最終的には、勅令により新潟県へ編入された。この時、飯豊山神社は新潟県の領地となった。
  4. その後、飯豊山神社の領地を巡り、新潟県庁と福島県庁との間で協議が続く。明治40年に国有林野の県境査定が開始され、参詣道と飯豊山神社周辺が福島県となる。
  5. 新津法務局の和紙更正図には、新潟県側に朱色で赤道(登山道)が描かれ、国有林野の県境査定当時の様子が今も残されている。さらに、飯豊山神社と推定される場所に一反歩の共有地も存在する。これらは県境争議の生き証人でもある。

 

 

※全国で各自治体の境界線をめぐる問題が数多くあると聞いている。特に富士山の敷地の問題では山梨県と静岡県の争いが有名だ。

粗々の報告でしたが、興味のある方は、齋藤正美氏にお問い合わせください。

  法務局の更正図の確認も面白いかも?

  国土地理院の地図を確認しましょう!

 

                      文責 齋藤由宣