新潟県退職者連合 幹事

神林 俊晄

止まったボールを打てるか

 私がゴルフを始めたのは昭和55年8月、旅行課ゴルフ大会に誘われたことがきっかけでゴルフ場は月岡フォレストカントリークラブだった。

 止まっているボールを打つことは簡単そうで簡単ではない。案の定、ボールは右や左に飛び、空振りとダフリが続きゴルフとは言えず、暑さと疲れとの戦いだ。なぜ高いゴルフ代を払い、難しく辛いゴルフを続けるか疑問であった。後日、先輩から「ゴルフとは自分とコースとの戦いであり、高齢者もできるスポーツだ」とアドバイスを受けゴルフを続けることに決めた。

 

ゴルフ場はリハビリ施設

 上手くなるため練習場に通い、100前後のスコアで回ると営業に広がりができた。そのころの会話で顔が黒くゴルフが上手い人は仕事をさぼっていると言われた。そのためゴルフ場で日焼け止めクリームを塗るゴルファーが増えた。

 ゴルフ歴35年、古希を迎えると打球の飛距離ががくんと落ち、スコアも悪くなりゴルフの楽しさも半減した。更に右脚の痛みとしびれが急にきて治療を続けたものの今でもしびれが残る。脚に優しいゴルフ場の芝生は最適なリハビリ施設である。

 

老いてもできるゴルフ

 コロナで中止が続いたOB会ゴルフ大会は、昨秋2年ぶりに開催され28名が参加した。その日は秋晴れのゴルフ日和、ゴルフが大好きな会員と久しぶりに親睦を深めることができた。後期高齢者を迎えた私は距離の短いシニアティーから回りまずまずのスコアで楽しい一日だった。

 親戚の若者(息子、甥、娘婿)との年一回のゴルフは、子供たちの近況を知る絶好の機会でその時は私も同伴者と同じレギュラーティーから回る。老いてからでもゴルフができると助言してくださった先輩に改めて感謝したい。