新潟県退職者連合 顧問
早川 武男

 9月13日、第1回拡大幹事会後の研修会がWebにより行われた。講師は立憲民主党西村ちなみ代表代行。齋藤会長が「生々しい話をして欲しい」と要請されたことから、参議院選挙、国会対応、カルト教団旧統一教会問題、岸首相の心持ち等々、最近の永田町界隈の様子を話された。

 この中で、西村さんは「立憲民主党が掲げた『提案型野党』は失敗であった」と言明。野党は「政権(政策)の問題点を厳しく追求する」ことが本来の役割で、「議員がいくら研鑽し提案しても、巨大なシンクタンク・霞が関の専門家集団に対抗するのは難しい」と解説された。

 私はこれまで、連合の「政治アンケート」(2019年実施)をふまえ――約78%の方が野党は「政権批判ばかりに終始している」と憂いている――党の関係者に「批判だけでは駄目だ」と発言していた。が、現実の国会を眺め、とりわけ議席数の大きな違いや、安倍さんの質問者を愚弄するようなさまにふれ、「批判と提案」とか「対決より解決」などとヤワなことをいっている場合ではないと思い、発言を修正していたがこれでスッキリした。

 西村さんは連合の選挙活動にもふれ、「連合が一つにまとまり闘うことが大事だ」との観点から、立憲民主党と国民民主党が連携を強め、合同することにも言及された。大賛成である。両党は、ひたすらポピュリズム的な手法で国民の感情に訴える、れいわ新撰組や日本維新の会のような政党とは違う。分かれていること自体不自然なのだ。

 「壁に耳あり障子に目あり」。生々しい話は難しいにもかかわらず、さすが西村さん、いなすことなく誠実に対応して下さった。

 かつて社会党に「新しい流れの会」なるものがあった。TBS出身の田英夫さんや横路孝弘さんらのほか、若かりし頃の土井たか子さんもメンバーだった。一度、お目にかかったが、容姿端麗、素敵な方だった。西村さんも、頭脳明晰で体躯が良く胆力もある。かつ人柄は暖かく誠実だ。私は、土井たか子さんに負けず劣らずと考えている。

 ただ、①真鍮を金のように、銀をプラチナのように語れとは言わないが、時には、話しにパフォーマンスも必要ではないかと思う ②最近の上下紺色のスーツはいかがなものか。コーディネートはどなたがされているのか分からないが、あまりに硬く、彼女の暖かみを消している・・ような気がする。

 はいはい、後期高齢者のお節介です。