中越地域退職者連合 事務局長

髙峰 正俊

(ワーク&ライフフォーラム㏌柏崎に参加して)

 十月二十三日(日)柏崎市の新潟工科大学で開催された労福協主催のフォーラムに参加した。

 笹井実行委員長、柏崎市西巻副市長の挨拶の後、諏訪総合病院院長の鎌田實先生の記念講演に移った。テーマは「地域で命を支える」で前半は「健康づくり」、後半は「絆」「助け合いを考える」であった。

 前半では、慢性炎症(サイレントキラー)から起こる動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞・糖尿病・脂肪肝・認知症・鬱病・がんを防ぐには野菜を一日350グラム摂取して抗酸化力をつけることや筋力をつけることが必要と言うことであった。農業県である新潟県民の野菜摂取量は平均300グラムで目標より50グラム足りないとのことであった。

 また、筋肉をつけるには、「ウォーキング」「スクワット」「ストレッチ」などが良く、「ウォーキング」は、一日8千歩程度で歩行中にスクワットを絡めて行う、歩行は「大股歩き」「速足歩き」「ゆっくり歩き」を3分位の繰り返しで行うことが良く、多く歩くことが必ずしも良いとは限らないという話を聞いた。

 私は一日1万を目標に毎日ウォーキングをしているので、今後の歩き方も考え直す必要を感じたが、一日1万歩は変える気はない。

 後半は、先生が関わったボランティア(チェルノブイリの医師団の派遣・イラクの小児病院医療支援・ウクライナ避難民支援)など様々な報告を聞いた。その中で「絆」「助け合い」の重要性を感じたことや先生の生き様に触れて感銘を受けた。

 私には、その様な能力や力は無いが、残りの人生は少しでも「人の役に立つ」・「人に求められる」ことを目指して生活を送りたいと思った。

 それにしてもパワフルな先生である。一時間半ステージ上を歩き回っての講演であった。

 心に残った言葉は「貯金」より「貯筋」である。

 午後からは、柏崎の魅力発見コース「高柳町石黒コース」を選択した。

 最初に資料館「緑の館」を訪れNPO法人石黒邑の理事長から石黒地区の歴史や文化について説明を聞いた。

 その後は、ブナ林散策の予定であったが雨のため地区内の7集落バス巡りに変更なった。

 このコースには最後に、「郷土料理」と「藁遊び」のワークショップがあったが郷土料理の「あんぽ」作りに挑戦した。「あんぽ」とはどんなものかを知らなかったので期待して参加した。

 「あんぽ」は米粉・餅粉と柿の皮を煮て甘みを出して細かくしたもの、ヨモギ、さつま芋などを練り混ぜて生地を作り、中に具材(餡・野沢菜など)を詰めて蒸したもので幼児の拳位の大きさの蒸し饅頭のようなものであった。

 時間の関係で粉から捏ねることは出来ず生地に具材を詰めるところからであったのがチョット残念であった。

 帰りに、自分で作った野沢菜入りと土産の2個を持ち帰り、夕飯に美味しく頂いた。

 午後からは、雨に祟られたが充実した一日であった。