佐渡地域退職者連合 事務局長
本田 福之
「これくらいなら、いいだろう」と言ってなにもかもなしくずしにする。政権の中枢で、憲法や決まっている法律を、都合のよいように振り回しているのは、いったいだれだ。閣議で意見など言えないし、まして反対などできるはずはない。なんとなく同調し、おかしいと思ってもずるずると同意してしまう。
無駄な労力と時間をついやしているとしか言いようがない政策ができる。権利と権力をはきちがえている。まるで時代劇シリーズを巻き返しているようである。この雰囲気で国の政策がすすめられてきた。もう国民は黙っていないだろう。
新型コロナの猛威は、生活のあり方をひっくり返した。身に降りかかるものに、正面から対峙していかないとだめだと気づいてきた。あらゆる情報を落ち着いて取りこむ時間をつくり、自分なりの意見を表明する機会が増えたことである。
このことは、民主主義のありようを考えるキッカケをくれたのではないか。やがておおきなうねりとなって広がっていく。この民意の微妙な変わりように気づかず、「国民の皆様」と意味なく連呼しているようではあまりにも鈍感である。
知事の奮闘振りも映像からはいってくる。それぞれの方策を練り、やるぞという意気込みは、ほかの政策に生かされてくる。国と地方の連携ははっきりしている。信頼して、地方の自治にまかせる度量をもつこと。
労組のことも、切実な問題として積極的に相談し、行動に移している。確認できることがたくさんあるでしょう。交渉という言葉の意味をかみしめ手助けができるとよいのですが。ここは、ベテランの方々の懐の深さと経験が、おおいに発揮できる場面がでてくるでしょう。