下手くそゴルフの「やめる宣言」

早川 武男(会長) 

 ゴルフはやめる!と女房に宣言した。

 40歳ごろ、NTT労組新潟の前身である全電通新潟県支部の書記長を仰せつかっていたが、その時の委員長に、”我々もゴルフをしよう!”と声をかけられはじめた。爾来、35年ほどになるが、

  1. いくら練習しても上手くならない・・・私は、いわゆる「出家の念仏嫌い」とは思わない。現役時代、土日はほぼ練習していたし、リタイア後は週に2~3回は打ちっぱなしに通った。が、運動神経が鈍いせいかさっぱり上達しない。コースではトップにダフリは当たり前。チョロにシャンクが加わり、頭が悪いからパットも入らない。その上、加齢のせいか飛距離は大幅にダウン。なんと35年もビギナーのままだ。
  2. やはり年金生活者にゴルフ料金は高い・・・10数年前と比べると予約は取れるし料金も安くなった。都内で勤務していたころは、出発と帰宅は「朝は朝星夜は夜星」。かつ料金は2万円強が普通だったから、いまはまさに天国。それでも1回のプレー料金は、スーパーのチラシでおとり商品をあれこれ探す女房には言えない。
  3. 有志のサークルが解散した・・・現役を退き新潟市に戻ったときゴルフ好きの諸先輩がプレーに誘って下さった。それがスタートとなり毎月同一メンバー8人でプレーするように。腕前は別にし、次のプレー日を決めると「親の死に目以外は欠席しない」ことを盟約に続けた。その先輩方が次々と鬼籍に入ってしまい、今春サークルは自然消滅した。

 ――ことから、”もはやこれまで”、と思い「やめる宣言」した。

 長い間、はた迷惑な下手くそゴルフを続けたが、それでもホールインワンを2回経験した。1回目は1990年、長野県の名門大浅間GC。2回目は2018年、新発田市のノーブルウッドGCである。統計上、アマチュアのホールインワンは2000ラウンドに1回位と言われている。2000ラウンドとは月4回のプレーで40年もかかる計算。幸か不幸か2回経験したが、これは出会頭の出来事で腕前とはいささかも関係ない。