中越地域退職者連合 副会長

西片 徳栄

 初めまして、コロナ労組OB会長岡からピンチヒッターで幹事に派遣されましたが、何かの手違いで副会長をおおせつかっています。

 コラム欄への投稿の依頼については無趣味で何も思いつかないので、組織の紹介をさせて頂きます。

 さてその前に、世界中で猛威を振るう「新型コロナウイルス」。そのニュースを聞かない日はなく、私たちの生活も変化を余儀なくされています。特に私たちが務めていた会社名も「コロナ」と同名のため、「新型コロナウイルス」発生当時は現役の社員やその子供たちの心を傷つけたようです。しかし会社が「コロナではたらくかぞくをもつ、キミへ」と、新潟日報に全面広告を出したことなどで、家族や子供たちの心もケアされたと聞いています。

 社名の由来については、創業者が在学していた東京電機学校(現在の東京電機大学)で実験中によく見たコロナ放電の発光色と、石油コンロの研究中に暗がりで見つめたコンロの青い炎が似ていることに気づきました。これに太陽の周囲に現れるコロナのイメージを重ね合わせ、石油燃焼機器を象徴的に表現し、かつ覚えやすく親しみやすいブランド名として「コロナ」と名付けたそうです。

コンロの青い炎

太陽の周囲に現れるコロナ(イメージ)

 さて、コロナウイルスを電子顕微鏡で見ると、膜に覆われた表面に約20nmの特徴的な突起のようなものが出ているのが見え、この突起が王冠(ギリシャ語でコロナ)や太陽の光冠(コロナ)のように見えることから、「コロナウイルス」という名前が付いているそうです。まことに紛らわしい限りです。

 

 さて本題の私たちコロナOB会は、会社と労働組合が退職者の意思疎通と親睦を図り、それぞれの組織が永続的に発展することを目的で作られ、事務局は会社と組合で運営されています。会員は三条・柏崎・長岡工場を定年退職時に自動的に登録されますが、会費の徴収はなく本人の意思で脱会できます。

 当初の活動は総会を兼ねた1泊2日の親睦バス旅行を毎年実施してきましたが、現在は隔年での実施となっています。総会・バス旅行の経費は参加者負担ですが、今までの多い年で90人の参加でバス3台の旅行となりました。また総会の案内は現在370人に発送していますが、その時に会社・組合の社内報や情報を同封しています。しかし昨年・今年については新型コロナウイルスの感染症の影響で中止となっています。

 また親睦を深めるため三条・柏崎・長岡の工場単位の活動も盛んに行われています。三条・長岡は会員数が160人と100人で事務局を各工場の組合におき、親睦を図るため年1度総会を兼ねて、忘年会や市内での懇親会、県内や近隣県の温泉などに1泊旅行などを実施してきましたが、参加者は両支部とも20人から40人と内容により大きく変動しています。両支部とも会費は実費で通信費程度を参加者から徴収しています。柏崎は会員数が40人くらいで会社・組合とは関係なく独自に役員を選任し年会費を集め、総会や忘年会そして日帰り旅行など年3回実施しています。

 それぞれ直近の総会では常連・役員を含め25人くらいと少なく活動の中身や募集方法にひと工夫が必要です。60歳からの働き方の変化により加入年齢がばらつくなど、若い世代や女性の参加が少ないため、会員・役員の高齢化が進んでいます。女性役員の選任や活動内容の見直しを図った中で、魅力ある組織にしたいと役員ともども考えています。