「安心して暮らせる社会の姿を示す」。国民民主党新潟県総支部連合会が協調

早川 武男(会長) 

 弥生3月は2日、国民民主党新潟県総支部連合会2019年度定期大会の交流懇親会に来賓としてお招きいただいた。折角である前段の大会を傍聴した。

 会議そのものは1時間ほどだったが、大会宣言で「今、政治に求められていることは、安心して暮らせる社会の姿を示すこと」、「国民、県民の皆様に『もう一つの選択肢』を示すこと」と、党のスタンスが強調されていた。

 アベノミクスの「3本の矢」である「大胆な金融政策」により――他の2本は雲散霧消状態――、超異次元の金融緩和が行われている。日銀が直接供給するお金、マネタリーベースはピーク時で年80兆円を超すが、民間消費はアベノミクス前より冷えている。実質GDPも民主党政権時代の3分の1程度しか伸びていない。安倍首相は数字のいいとこ取りし声高に成果を強調しているが実態は違うようだし、GDP比240%に膨らんだ借金と将来世代の方々の返済を考えると身の毛がよだつ。

 ただ、野党も機能しているとは言い難い。今の少数議席で巨大与党と闘うのは至難の業ではあるが――議席差を埋めるために選挙支援は重要――、それにしても何とかならないのかと思う。統計数字のごまかしは大変なことであるが、そればかりでは困る。

 元鳥取県知事で菅政権の総務大臣を務めた片山善博早大教授は、月刊誌『世界』で、「現政権を批判するだけではなく、前向きの改善策を公にし、政権交代後はどういう手順で実現させるのかを示すことが重要」と主張されていたが同感だ。

 一刻も早く、国民民主党や立憲民主党など野党の皆さんから「安心して暮らせる社会の姿」「もう一つの選択肢」を示していただきたいと思う。

 この大会では退職者連合との連携強化方針も確認された。会の目的達成にむけ大いに連携を強めたい。

 余談だが、大会翌日、県総支部連合会安念事務局長がお礼の挨拶に見えられ、さらに後日、梅谷代表の丁重な礼状をいただいた。親しき中にも礼儀あり。範としたい。