新潟県退職者連合 幹事
(労働金庫退職者の会 会長)
中村 綾男
昨年、20年ぶりにバイクを買いました。最初は買うつもりもなく、暇つぶしと目の保養のためにとバイクの中古車販売店を回ったのですが、何回か行くうちに、気持ちが買いたいモードに切り替わり、たまたま好きなバイクがあったこともあり購入しました。
バイクに乗ること自体楽しいのですが、対向車(バイク)のライダーとの挨拶(左前腕を45度の角度にし、左手を右頬の脇あたりにもっていく。昔はピースサインが流行った・・・。若い人で、手を大きく振る人もいるが、これは危ないし美しくない。お互いの挨拶がきれいに決まると気持ちがいいものです。
それと、駐車場で初めての人と話しをするのも楽しみのひとつです。一人で走っているので、さすがに大勢でツーリングをしている人たちには声をかけませんが、一人や数人で止まっている場合は、近くにバイクを止めて、「なんというバイクですか」「いいバイクですね」。県外ナンバーであれば「どうやって来られたんですか」「これからどちらに行かれるんですか」などと話しかけて話をします。
犬の散歩中、他のワンちゃんと会った時に、そのワンちゃんの話をすると、飼い主の人は嬉しそうに話をします。みんな、自分のワンちゃんが可愛くてどうしようもない人たちですからね。
バイクも同じで、多くの人は、バイクは移動するためだけのものではなく、一緒に風を切って走る仲間のような存在で、大切なパートナーと思っているのではないでしょうか。したがって、可愛いパートナーの話をすることは楽しいことなのです。
ただし、中には、挨拶も話しかけられるのも嫌いな人もいますが・・・。
年賀状のやり取りのみで、30年近く会っていない友人がいるのですが、どうしているかなあと思い、バイクで訪ねてきました。ラッキーなことに、家の裏の畑で作業していました。「どうした?」「バイクで近くを通ったのでちょっと寄ってみた!」車だとこのように、気楽に訪ねることは難しいですよね。
今度は、卒業してから一度もお会いしていない小学校の時の恩師宅にも行ってみようかと思っているのですが、状況もわからない中で突然訪問するのはさすがに非常識ではないかと思い、実行に移せていません。
これらの行動について改めて考えてみると、バイクのせいだけではなく、年齢によるところが大きいのではないかと思います。
よく言えば、「思ったことは行動に移す。迷ったら行動する。結果は気にしない。」ということになります。反面、相手の事情も考えずに行動する自分勝手で迷惑な中年(年齢的には、高齢者の仲間入りをしましたが。)とも言えますが、恩師宅訪問は、さすがに躊躇していますが、今後も、相手の迷惑も顧みずに行動していきたいと思います。
以上