現役時代の活動を後輩にアドバイス

安念 諫(UAゼンセン新潟・顧問)

 隣の富山県砺波市出身で日清紡労組よりゼンセン同盟に出向、30年間活動し63歳の時退職した。日清紡では自動車・トラック・鉄道・航空機のブレーキライニング・ブレーキシュー、アッセンブリーなど製造、品質保証課勤めで、各自動車会社の取り組みなど学び会社の経営理論や製造責任など自社と自動車メーカーより学んだことが多い。名古屋工場支部書記長の時出向した。

 ゼンセン同盟では、本部・愛知・静岡県支部で勤務、和歌山・福井・新潟県で県支部長として活動。今は地域ボランティア、自治会活動などですが、民生委員の要請も病を患い辞退、現在はすべて活動中止中です。

 労働組合は組合員の代表として組合役員は団体交渉・労使協議会などします。個人の利益でなく組合員の利益や経営側を厳しく責任をもってチェックし利益をどうやって生み出すか経営の在り方も含め労使で議論が必要です。特に中小企業や新規の企業などの労使関係に経営の在り方は重要で、組合員には「信用」、行政・経営者に「信頼」なくして活動してはいけないと指導してきたことが各労使に受け入れられた。

 各県で「経営のいろいろを提示」し、自分の考え方(08年に新潟県労働委員会に掲載したこれからの労使関係について)を基本に健全な各労使関係に受け入れられるよう指導し対応してきたこの指導は正しかったと思います。

 山崎豊子原作の「沈まぬ太陽」は日本の労使関係(日本航空)を課題とした本です。腐敗した労使関係が書かれており、いまの労働運動に労使関係がいかに大切かと思った。ぜひ一読ください。