ランドルト環

山内 武雄(自治退)

 

はじめに
 視力検査をするときに、5m離れた位置からアルファベットの「c」に似た記号の隙間が見えるかどうかで判定します。
 この「c」をランドルト環と呼んでいます。ちなみに、看護師に聞いたら一番下の「c」が見える人がいるようです。判定=「視力2・0」 私には隙間があるのかどうかも見えないので、さすがに聞いてこない。高齢者にはいないようです。

本文
 昨年8月に、ゴルフのボールが見えにくくなり(飛びすぎて見えにくいのではない・近くても見えにくいため)、眼鏡が合わないと思い近所の眼科医を受診。眼科医開口一番「運転免許の更新は何時」と聞いてくる。来年1月と答えると、白内障の手術が必要ですね⇒白内障の手術決定。 その日のうちに、白内障のビデオを見せられ日帰り手術(両目)も11月に決定。(初診から3月後、白内障の患者は多い)

 白内障の手術とは、濁った水晶体(年齢とともに濁ってくる)を取り除き、人工の水晶体(眼内レンズ)を挿入することで透過しにくくなった光が透過するようになる手術です。
 国内で年間140万件もあり、外科的手術で最も多い部類に入る手術のようです。

 さて実際の手術ですが、私の場合、毎週火曜日の午後が手術日。 5人の患者が12時に集合し、診察後看護師から何種類かの点眼をされる。何種類かの点眼をされると、自分だけ1滴少ないのでは、麻酔が効かないのではないかと不安になる。30分ごとに患者が呼ばれ手術、4番目に呼ばれ、緊張の中血圧が上がり、深呼吸と医師から催促。目が開いているので(強制的に)手術の様子が見えるかと思えば、何が見えるかわからない。30分後「終わりました」との声で一安心。

 不思議なことに痛みは感じなかった(局所麻酔の点眼)。明日朝には眼帯がとれるという。左目は2週間後。眼帯がとれると、手術をした人から聞いていたとおり、青空がまぶしい、テレビがきれいに見える、きれいな人はそれなりにきれいに見える。視力が2.0になると勘違いの人がいるが、近眼等は眼鏡で矯正することになる。見え方も人により違う。元総理のⅯ氏が手術をしたかは不明だが、さぞかし眉毛はだいぶカットされるであろう。

あとがき
 瞼を開いていることができないと告げると、医師は開瞼器で固定しているので余計なことは言うなと叱責。患者の立場は弱い。
 副作用の検査で薬局でのお薬手帳は必要です。私の場合糖尿等で服薬しているので必要でした。特に眼注射(術後の通院で眼に何回も注射をされたが、痛みは感じない)で血液凝固の関係で必要でした。一番心配していた運転免許の更新は、視力検査が意外と簡単に通過?見事更新。受付から5分程度で新免許証が交付された。

 手術前後の疑問や飲酒、車の運転等は何度でも(あまり余計なことを聞くと怒る医師もいるので注意))医師や看護師に質問し、理解・納得し受診・手術に臨むことが必要。
 手術から3月経過後、眼科医から「白内障の治療は終わりました」と告げられた。ゴルフの腕は?と問われれば、今年は雪が多くと答える日々が続いている。