新潟県退職者連合 監事
中村 昇
2022ワーク&ライフフォーラムin柏崎が10月23日(日)新潟工科大学において開催されました。
本フォーラムは地元実行委員会が主催し、新潟県労福協、柏崎地区労福協、新潟県労働金庫、こくみん共済Coopにいがた推進本部、(公財)新潟ろうきん福祉財団の共催により、新潟県、柏崎市の後援を受け開催されました。
このフォーラムは、2003年9月12日開催の連合評価委員会最終報告にある「組合員が企業という帰属組織の窓から社会を見るのをやめ、NPOをはじめとした市民運動との連帯をいかに組み立てていくかが鍵となる」の提言を受けつくられた、労福協の理念と2020年ビジョン「連帯・共同でつくる安心・共生の福祉社会へ」に基づき、新潟ろうきん福祉財団が一般財団法人移行に伴う新規事業の一つとして2013年度にスタートを切ったもので、長岡・上越・新潟・新発田の県下4地区を毎年持ち回りで開催を続け、今年が10年目の節目として上越管内の柏崎においての開催となったものです。
フォーラムの開催趣旨は、「福祉はひとつ」の理念のもと誕生した労福協運動に求められる今後の役割と機能発揮について、つぎの4項目について研究・確認するキッカケづくりの場として位置づけられました。
- 県民・勤労者の共感が得られる社会運動
- 地域に根差した活動としてのライフサポート活動
- 労働者福祉運動の基盤強化とウイングの拡大
- 協同事業の社会的価値と力量を高める活動
フォーラムは毎年開催されますが、開催地以外の地域ではワーク&ライフセミナーを毎年開催し地域活動の定着に向けた取り組みを展開してきました。
今年のフォーラムでは、医師で作家の鎌田實氏を迎え「地域で支える健康づくり・絆・助け合いを考える」と題して記念講演が行われました。
講演では、コロナ下で健康を守るためには野菜の摂取350グラムと毎日8000歩程度の散歩(それ以上は無意味)が必要であること、また、口腔フレイル(虚弱)予防が重要でありパタカラ発声法が有効とのこと、パ(ぱぴぷぺぽ)、タ(たちつてと)、カ(かきくけこ)、ラ(らりるれろ)。社会的フレイルにも気を付けることが必要で、家から出て社会参加するよう心がけること(特に男の人)、人生の目的や価値を高める人…人の役に立つことが長生きの秘訣だと語られました。
また、午後からは8つのセッションと2つの柏崎地域の魅力発見ツアーが実施されました。
【セッションのテーマ】
- 映画「医師中村哲の仕事・働くということ」上映と対談/にいがた協同ネット
- ろう・難聴(聴覚障害)を持つ仲間に「伝える」ヒントを学ぼう/連合新潟
- ~生きがいと社会貢献すべてをかなえた直売所~/シルバーふれあいサロンやまゆり
- 無意識の偏見、思い込みって?ダイバーシティ編/npo法人aisa、RあんどH
- 「労働者福祉と難病患者団体とのかかわり」/県労福協
- 子どもも私も幸せになるために~今できること~/新潟県労働金庫
- 5分100円の「御用聞き」から見えた地域の課題/npo法人aisa、柏崎ポーターズ
- 無意識の偏見、思い込みって?防災編/npo法人aisa、RあんどH
【柏崎の再魅力発見ツアーコース】
- 高柳石黒コース/npo法人aisa、npo法人石黒邑
- 資料館「緑の館」見学、ブナ林散策、藁遊びまたは郷土料理
- 西山町石地・椎谷コース/npo法人aisa、西山の魅力発掘団
- 椎谷観音堂、石地わさび園、さかえ茶屋、御島石部神社、久寛社の散策
また会場では、フードバンクかしわざきによる「フードドライブ」も開催されました。