社会福祉法人東蒲原福祉会理事に就任して

小日山 紀郎

　私は村山前会長の後任として、連合高齢者協議会の幹事に選任を頂きましたが、本来、新潟市内在住者から選出を頂きたいと支部に対して要請してまいりました。結果的に、次の世代に交代するまでの中継ぎとして引き受けました。

　私は今、地元において社会福祉法人東蒲原福祉会の理事として、法人の運営等にあたり、理事会において積極的に議論に参加をしています。特に、当法人は阿賀町の中心的介護施設として、現在役職員含め160名を雇用する大組織となっています。とりわけ私は、理事として現場で働く介護職員の労働条件等について、常に目配りをしながら役員会の中で意見を申し上げています。

　当阿賀町は今、新潟県内で一番高齢化の進行が早いといわれている中にあって、当法人の果たす役割は益々大きくなっているところです。

　現在、当法人は特養施設二ケ所運営していますが、いずれの施設も現在役職員の努力をはじめ、多くの関係各機関のご協力によって順調に運営されています。

　ただ、これからの高齢化時代が急速に進む中で、国の方針である地域包括ケアシステムの確立、それは団塊の世代が75才になる2025年までに各自治体がシステムを作り上げるという。その内容は、高齢者が住み慣れた地域で暮らせる体制を確立することにあると言われています。従って、これからは大型施設から小規模施設へ移行されていくという正に分散型施設の中で、住まい・医療・介護予防・生活支援の一体的体制を作ることであります。こうした厳しい時代を迎える中で、今後の施設運営は極めて厳しい対応を求められる事は明らかです。

　私達は今、これからの厳しい時代に生き抜くための、新規事業の展開等についても理事会、評議員会で検討をはじめているところです。これからの介護施設の運営にとって大切なことは、施設利用者の　安全・安心・信頼の確立そして、人と人との絆の確立、さらに法人の人材育成と役職員の時代を先取りする先見性等をしっかり自覚しながら運営にあたることです。

　いずれにしても、これから取り巻く情勢は一段と厳しくなりますが、高齢者の抱える様々な課題にしっかり向き合いながら、連合高齢者協議会のご支援も頂いて頑張っていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。