県央地域退職者連合 事務局長

 増田 繁雄

 26年前に今のところに土地を求め、家を建てて終の棲家としました。家を建てたら実のなる木を植えたいと前から思っていたので、子供の好きなサクランボの木から始め、梅、グミ、梨、栗、キウイ、プラム、プルーン、洋なし、サルナシ、ブドウ、種から植えたビワ、山から持ってきたアケビなど次々と2坪くらいの狭い庭や家の周りに、コメリや新津の花夢里で安い苗木を買い求め植えていきました。始めのころは秋に植えたので、枝も葉もない一本の棒状態のため、冬に雪の中から棒が出ているとかなりなシュールな眺めになりました。次の年から枝が伸びて葉も広げていき、少しずつ成長していきました。

 サクランボは雄、雌があるものと、一本だけで実を付けるのがあり、両方を植えていたのですが、ナポレオンという雌雄の木が突然枯れてしまい、一本で実を付ける木が二本残りました。これが数年後に花を付けて実が付いたのですが、私らよりも近所の方が発見されました。その後は本場のサクランボより早く実を付けるため、ちょうど小学校の運動会に重なりお弁当の彩りを添えるのに重宝しました。但その後は鳥たちとの戦いでした。色々やったのですが、枝をまるごと野菜用のネットで包み込無のが一番でしたが、カラスが気付いてからは通用しなくなりました。さすがカラス。単純な蝶結びなどいともたやすくほどき、その痕跡を分からないようにします。その為私らもしばらく分からずにいましたが、結び方にもう一工夫したらさすがのカラスも解けませんでした。被害に気付いて実をすべて収穫したら、買い物から帰宅したら屋根やら木の上から低い声で威嚇されました。最近は実の付きが少ないのでほったらかしです。

 キウイは暴れるから斬ったという話を聞きましたが、確かにあちこち伸び放題でした。でも雌雄とも伸びて沢山の実を付けてくれました。ところが数年前の猛暑の夏に、突然雌の木の葉が落ち始めました。水不足かと思い相当量の水を掛けましたが改善せず、次の年には花も咲かず実も付かないと行った状態でした。それでも昨年は思わぬところで実を見つけましたが、後で書きますがだいぶ伐採されました。

 種類は忘れましたが緑色の種なしブドウが伸びて実を付け、ホームセンターでブドウ用の袋を買って付けていたのですが、脚立を使っても届かないところがあり、鳥たちの攻撃を受けていました。数年前に外壁の塗装工事を頼み、足場を作るために根元から切られてしまいましたが、そこから枝を伸ばして復活して再度実を付けました。

 栗は花が咲いて沢山のイガが付きますが、どんどん落ちてきます。それでもイガの中に大きい栗が1,2個入っているのがとれ、何度か栗ごはんにしました。

 こんな感じで殆ど手入れもしないで過ごしてきましたが、当然ですが木は生長します。段々道路にせり出してきて、何回か切って欲しいと言われましたが、面倒なのでほっておいたら、昨年順番で班長になり、その仕事の後に区長に呼ばれて木を切るように言われて、仕方なくネットで枝切りチェーンソウなるものを買いどんどん枝を切っていきました。実は切った枝の処理もあり枝を切れなかったのですが、三条市で緑のリサイクルをやっていて、剪定した枝などを無料で引き取ってくれました。但し、長さ指定があり、それは昔岩魚釣りでやった鉈を振るい、買ったばかりの日産ルークスに乗せ、処理センターまで10回くらい行って処理しました。