ラグビーワールドカップ日本大会で思うこと

新潟地域退職者連合 事務局長 土沼 敏行

 

 アジアで初めて開催されたラグビーワールドカップ日本大会は9月20日から始まり11月2日のイングランドvs南アフリカの決勝戦で44日間の幕を閉じました。

 日本チームは見事、予選グループを4戦全勝でトップ通過し、目標としていたベスト8を成し遂げ、決勝トーナメントへコマを進めました。このことは、驚きと賞賛と感動、そして誇りを日本国民に届けてくれました。

 わたしは、実はサッカー小僧で、中3の時、1968年のメキシコ・オリンピックで日本が銅メダルを取った3位決定戦を夜中にラジオで聞いていた者です。
 出所は同じFootBallなのですが、ア式Football/サッカーとラ式Football/ラグビーと別れてそれぞれの発展をしてきたところで、組織運営や審判団、選手、そしてITの活用等々、別々な歩みを続け今日に至っています。

 ラグビーについては ‘70年代半ば頃、早大と明大とで大学日本一を決める試合をテレビ観戦でしたがラグビーに興味を持った瞬間でありました。
 その大学日本一が正月15日に社会人一のチームと日本一を決める試合が日本ラグビー界での一番の盛り上がりでありました。にわかファンのわたしでも興奮したことを思い出します。‘70年代は早大や明大、’80年代は新日鉄釜石、’90年代は神戸製鋼など人気チームの登場もあり、国立競技場に6万人以上の大観衆を集めた正月の人気一大イベント・風物詩でもありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただし、’90年代の神戸製鋼V7時代に大学生との実力差が顕著になり大学日本一VS社会人日本一の一戦の不要論が出たのも事実でした。そして更に日本代表の国際試合は散々な戦績で日本ラグビーのレベルが相当低いことを思い知らされました。世界では全く通用しないレベルということでガッカリし、わたしの中では一気に日本のラグビーに対する熱が下がりました。

 しかし、2015年のラグビーワールドカップ・イングランド大会であの南アフリカに勝利し、一気にラグビーファンが燃え上がったのはついこの間のことの様で2019年の地元開催となる日本大会に大いに期待が膨れ上がりました。

 今回の大会で「ノーサイド」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、わたしは画面越しですが強く実感させられました。それはプレイ中にお互いに相手選手を殺すぐらいの迫力で体をぶつけあった選手同士が試合後、お互いをねぎらう姿には目頭を熱くさせられました。又、審判の出したジャッジに対しては潔く従い、スポーツマンシップが強く根付いていると感心させられました。

 これはサッカーとは大違いで、ラグビーとサッカーというスポーツ競技の質自体にかなり差があることをサッカー小僧であるわたしには残念に思うところがあり、サッカーもラグビーの良い面、良い所を遠慮なく取り入れ、互いに切磋琢磨して各々のスポーツ文化を発展させて頂きたいと思います。

 そして質の高いスポーツであるラグビーのワールドカップに新潟市そして新潟工業高出身の稲垣啓太選手が大活躍したことは大いに誇りに思いますし、「笑わない男」として日本全国に知れ渡ったことは本人の信条もあるのでしょうが、無口な県民性も覗かせており市民としてうれしく思うのは私だけでしょうか。2020のオリンピックで7人制ラグビーもありますし、日本ラグビーが一時的なブームに終わることなく、日本のラグビー文化を根付かせてもらいたいと思うところです。

 サッカーも2022のワールドカップ・カタール大会に向け、予選を戦っている最中です。アジアのチームに負けるな。そして、日本ラグビーにも負けるな。

 最後に「ONE TEAM」という言葉が日本チームでは大変意識されていたと報道され、皆さんの中でも感銘を受けられたのではないでしょうか。
ラグビーのみならず、私たちの身近な生活の中にもそれぞれの立場・環境に
おいて誰にでも「ONE TEAM」があり、おかれた立場でなお一層の向上を目指して行きたいものです。

 余談ですが、今年の流行語大賞・グランプリはひょっとしたら ・ ・ ・ ・ 。