「お城を巡りて想うこと」
佐藤 修一
現職の時は「お城」にさほど興味もなく、外から眺める程度でした。私も退職し、子供たちも県外に就職し結婚しました。愛知・岐阜周辺は大変お城が多い地域です。出かける機会が多くなり、お城も眺めるだけでなく必ず入城します。
どのお城も周りが公園になっており、家族連れや旅行客が多くお城を眺めながら憩いの場になっています。お城までかなり歩き、狭く急な階段を登ります。特に姫路城は白くきれいですが、天守閣に登るのに階段の段差が高くそんなに足が長くない時代によく登ったり下りたりしたものです。
お城と言えば、最近熊本城の震災が脳裏に焼き付いています。火災や地震等の自然災害も大変なことですが、現在復元されたお城が多く残っていません。戦国時代の落城等は歴史の中で理解はできます。調べると、徳川幕府の「一国一城令」によって多くのお城が廃城になっています。明治維新では、旧体制の象徴として多くのお城が破壊されました。今となれば愚かな行為と言わざるを得ません。どこかのお国の文化財の破壊が思い出されます。そして世界大戦の空襲です。時の権力者や反対勢力によって、何千年も繰り返されています。
破壊は芸術だけで結構です。