新潟県退職者連合 幹事

(自治体退職者会新潟県本部)

猪股 美栄子

 最近、集まると「いつ運転辞めるか」「免許証の返納はいつする?」との会話が出るようになってきた。

 テレビニュースや新聞で高齢者のブレーキとアクセルペダルの踏み違えの事故を目にする。他人事ではない。
 
 この様な事故は70~75歳未満では全体の0.5%に過ぎないのに対し75歳以上になると7%になるという。75歳以上になると運転免許証取得が厳しくなる事も頷ける。
 
 この度、車の買い換えを期に改めて「車」と「自分自身の現実」に向き合ってみた。
 
 視力等が弱まる事で周囲の状況に関する情報が得にくくなる動体視力の低下。複数の情報を同時に処理する事がが苦手になり、瞬時に判断する力が低下するため、ハンドルやブレーキ操作の遅れや踏み違え。加齢に伴う認知機能の低下などなど。身体能力が確実に減少していく。それは実感できる。
 
 しかし長年、車の便利さ、快適さにドップリ! 今や、買い物、通院、レジャー、友達とのランチなどちょっとした用でも車は手放せない。車は大事な足になっている。もう少し車に頼りたい。
 
 それには、少しでも安全な車を・・・
 車の進化はすごい
 
 歩行者や車両とも、予測される事態を感知した時に警告したりブレーキの補助能力操作をしてくれる機能。車線逸脱警報装置。ペダルの踏み違え時に加速抑制装置。後側方車両検知警報など安全性への改良は日々すすんでいた。
 
 さらに、車庫入れの時に前後左右、上からの映像が見れたり、ボタンを押すと勝手に駐車してくれる車もあるという。
 
 事故を起こさせない「運転のしやすさ」
 事故を未然に防ぐ「予防安全性能」
 事故を起こした時に被害を最小限に抑える「衝突安全性能」を考慮しての車選び。
 
 こういった安全性の高い車は高齢者のためだけでなく、全ての人にも安全であり、事故を起こす人、起こされる人が少しでも減っていくはず。
 
 車の性能に頼り過ぎる事なく、常に安全運転を心がけたり、いつか、手放す時も考え、公共機関を利用したり、少しずつ生活も変えていく努力もしていかなければと思った。