- 日 時:11月22日(月)13時30分
- 場 所:新潟県退職者連合事務所
- 出席者:齋藤・眞田
≪テーマ≫
2040年の社会保障の姿を考える
≪講 師≫
上智大学総合人間科学部 教授 香 取 照 幸
【学習会要旨】
なぜ2040年かというと日本の65歳以上人口がピークとなり、その時点で3900万人、高齢化率で37~38%くらいになる。今の時点でそれまでに何をしておくべきかを考えなくてはいけない。2040年にむけてどういう社会保障改革をするか、一つは成長戦略でちゃんと経済成長しなくてはいけない。二つは政府の政策遂行能力を確保するには元手が要るので、やはり財政再建。三つ目は社会の安定を維持するために社会保障はやらなくてはいけない。この3つをちゃんと同時に解決することが必要。また、日本にとって一番深刻なのは少子化です。これは社会保障レベルではなく日本の存続の問題です。出生率対策は、個人の人権とかライフスタイルに関わることなので、強制したり数値目標を作ったりするものではない。普通に家族を形成し、子どもを産んで安定的に暮らせる社会、プラットフォームを作るということ。とにかく働くことと家族を持つことが両立できる社会を作るしかない。若い人をどう支えるか、というのが上の世代の仕事だと思う。