新潟県退職者連合 幹事
(JR総連OB会会長)
山﨑 次男
今年はもう直ぐ衆議院議員選挙が行われます。パラリンピック終了後の9月?日説が有力視されています。
2012年の第二次安倍政権発足以降、私たちの生活は日に日に悪化・困窮して来ています。 また、政治の劣化も激しくなっています。これ以上、「自・公政権」の悪政・横暴を許さないために、来る総選挙を野党共闘で勝利しなければなりません。コロナ禍の中ではあるけれど、創意工夫しながらたたかい抜くものです。
安倍前首相は昨年8月病気辞任しました。在任期間7年8ケ月は、歴代内閣の中で最長を記録しました。これに対してある大学教授は、「本来ならもっと早くに辞めるべきだった。森友・加計問題など、辞任に値する問題が幾度もありながら責任を取らずに、ただ選挙で勝って禊ぎ代わりにすることで延命してきた最低の最長政権だ」と扱き下ろした。
そこで、この安倍「最長・最低政権」のここ3~4年の悪政を幾つか炙り出して見ようと思います。併せて跡を継いだ菅政権の悪政も見ておきたいと思います。
<2016年>
・自衛隊の紛争当事国へのPKO派遣
・組織犯罪処罰法改正案=共謀罪の強行可決(5月)
・公的年金積立金の運用収益が2010年度以来5年振りに赤字となる。(5兆数千億円)
<2017年>
・TPP法案、年金カット法案、カジノ解禁法案の強行採決
・森友・加計問題への疑惑が増々強まる
<2018年>
・IR整備法=ギャンブル法案の成立
・働き方改革関連法の成立(2021年4月施行)
・改正公選法の成立
・ステルス戦闘機F35Aの100機購入に1兆円超の予算を組む
・米軍普天間飛行場の辺野古への移設強行
<2019年>
・改正入管難民法の施行
・年金の受給開始年齢の70歳超繰り下げを促す
・後期高齢者の医療費自己負担割合の2割への改悪法案(2021年成立)
<2020年>
・IR汚職の拡大
・「桜を観る会」公文書の杜撰管理
・森友問題の文書改ざんで遺族が損賠の提訴
・「海自」に中東海域への派遣命令
・イージスアショアの配備計画の停止
・2020東京五輪・パラリンピックの一年延期
・河合前法相夫妻の逮捕
・新型コロナウィルス対策への無為・無策
<菅政権下での失政(2020~2021)>
・日本学術会議会員の任命問題
・総務省官僚への接待問題
・森五輪組織委員会委員長の女性蔑視発言と辞任
・吉川元農相の賄賂問題
・コロナワクチン接種時期の遅れと予約の混乱
・国民投票法改正案が衆議院を通過(5月11日)
・コロナ対策を口実に策無き改憲策動
<安倍政権下での問題発言者と失態・不祥事>
・金田法相 稲田防衛相 務台政務官 今村復興相
・山本地方創生担当相 前財務次官のセクハラ
・黒川東京高検検事長が賭け麻雀で辞表
・安倍首相の「意味のないヤジ」で国会混乱
等々、以上見て来た様にこれだけの悪政・失政と失態の連続であります。もう許せません。我慢の限界です。今回の選挙で私たちは、政治がどこまで病んでいるのかを掴み、復元への道筋を示す機会でもあるといえます。民主政治は、時として間違えることもあります。しかし、自分たちで修正出来るのも民主政治のメリットです。「こんな政治を許さない」と私たちの意思を示すたたかいの場が唯一選挙での一票です。これ以上「自・公政権」に私たちの「命と暮らし」を任せる訳にはいきません。老骨?鞭打って、衆議院選挙をしっかりたたかい抜こうではありませんか。