「災害」「禍」・・・

新潟県退職者連合副会長 諸橋孝雄

 

 

 最近、「地震」「水害」などの自然災害が頻繁に発生している。

 私自身、昨年9月に訪れたかった宗谷岬の日本最北端の地の碑、旭川動物園等々を巡るのを楽しみに、妻と4泊5日の北海道旅行の初日、札幌市内で宿泊中の深夜に北海道胆振東部地震が発生してしまった。

 ホテルでの朝食はパン・サラダと飲み物以外の提供はなく、チェックアウト後、札幌駅に向かったものの交通機関は全て不通で移動ができないことから、駅員からの案内を受けて駅に近い市内に設けられた避難所で一晩過ごすこととなり、私は新潟地震以来50数年ぶり、妻は初めての体験となった。

 幸運にも私たちは、旅行手配をお願いしていた旅行社の対応により翌日に苫小牧からの新潟行きのフェリーに乗船でき、ホテル1泊・避難所1泊、フェリー1泊の3泊4日の北海道の旅となった。今でも記憶に残るのは全停電による真っ暗な市内、避難所以外ではトイレ利用できなかったこと、情報源となる携帯電源の確保が大変であったことなどである。

 今年の夫婦旅行は、7月初めに四国に行くことを決め、九州や西日本で発生していた大雨の影響を心配しながらの旅行となったが、目的地である小豆島・琴平宮・道後・桂浜・祖谷渓谷・渦潮・大塚美術館等々を雨の影響を受けることなく巡ることができた。

 今年は、災害の影響を受けないで旅行を楽しむことができたと思っていたところ、先日、中学時代からの悪友仲間との不定期的な飲み会に、中学卒業以来となる同窓生が参加したこともあって、楽しさのあまりついつい飲み過ぎてしまい、帰宅後、自宅階段か転落、救急車を呼ぶ騒動を起こしてしまった。私自身は、転落したことも救急車に乗せられたことも記憶が全くなく、気が付いたら病院のベットの上で点滴などの治療を受けているという状態であった。

 幸いにも、怪我は肋骨2本の骨折ということで翌日の昼前には退院したが、帰宅後は両親と奥方からは相当のお説教があったことは想像に難くはなく、胸の痛み以外に、お叱りは今もチクリチクリと続いています。

 災害や禍は避けることができないものもかも知れませんが、自らの注意や自覚などで避けられるものもあると思っている今日この頃です。
いつまでも若くない、年相応の分別と行動を・・・。
でも、私には無理かな~!