生活リズムの変化

櫻井 勝美(越後交通高退会)

 今日は2月の20日です。現在ピョンチャン冬季オリンピックの真っ最中で、前半が終わり後半に移ろうとしている状況にあります。日本の代表として活躍をされているアスリートたちは、自分の限界にまで追い込む体力づくりと、技術を磨く練習の結晶を最大限発揮し、数々の好成績を残しています。その様子を報道機関は今までの定時番組を組み替えて、ほぼオリンピック一色になって中継や、特集番組、ニュースなど数多く放映しています。この事は全世界が関心を持っている平和スポーツの一大イベントですから当然のことと思います。

 しかし私は今まで自分なりに楽しみにしていた番組がオリンピックのために、数多くカットされ、先送りになっていることに気付かされました。毎週○曜日の○時には○○の番組、△曜日の△時には△△番組など、日々の生活の中で、それなりに楽しみにしていたリズムが崩れ、何かしら残念な気持ちが残りました。しかしこの事は今まで当たり前に経過していたことが、オリンピックが開催され、その内容を国民に伝えるために起こった出来事で、当たり前といえば至極当たり前の事です。

 でも、一瞬、私の頭の中を横切ったことは、万一オリンピックではなく戦争が起こったらどうなるのだろうか、今まで当たり前に経過していたことが、一瞬にして様変わりし、報道機関は定時番組を今迄通りに放映できる状況ではなく、戦争関連だけが最優先で放送され、今までの生活リズムは一変してしまう(実際に戦争が勃発すれば、こんな生ぬるいことでは済まされないと思いますが)事が想定されます。

 思い起こせば、東日本大震災が発生した際には、今回のオリンピック関連放送と同じようなことが起こっていたのでなないか、しかし、あの時は被災者の大変さ、心の傷などが自分の心と重なり、戦争と関連付けて考える事はありませんでした。

 最近の世界情勢としては、アメリカと北朝鮮の緊張関係、アメリカの同盟関係といわれている、我が国日本と北朝鮮の関係など、実際に昨年は北朝鮮のミサイル発射実験で、日本の上空を通過し恐怖感を味わった経緯があります。戦争は絶対に起こしてはなりませんが、現在の世界緊張の中でこんなことを考えるのは私だけなのだろうか・・・・

 オリンピックでの生活リズムの変化、平和ボケ、平和ボケ、大いに結構な世の中で幸福を噛みしめたいものです。