新たな時代の幕開けに

西村 幸子(UAゼンセン 友の会新潟県支部副支部長)

 7月に開催された第25回定期総会において会計監査に選出されました西村幸子です。どうぞよろしくお願いいたします。

 私は「女性の貧困」について考えてみました。女性は適齢期になると結婚をし、子どもを産み育て、成長した子どもが結婚をし、同居別居にかかわらず、その子(孫)を見守りながら、親の介護などに追われて老後を迎えます。私の兄弟や友人たちも全員ではないですが、みんな似たような生き方をしてきました。

 現在、女性のライフスタイルが変化をし離婚や未婚者が増え、その結果、ひとり親世帯や単身高齢者が増えました。そして社会の中での家族のあり方が大きく変わりました。ひとり親世帯のほとんどが母子世帯で、その貧困率は他の国々に比べても高く、「ひとり暮らしの女性3人に1人が貧困である」と言われています。若い女性の貧困が、30代40代50代と続いて長期化しています。「女性の貧困」は、男性にとっても他人事ではありません。連れ合いや、母親、娘の誰かが該当するなど、多くの人に関わる問題です。

 「2025年問題」は、団塊の世代が75歳になり、医療や介護の需要が増加をし、男性より平均寿命が長い女性にとっては大変な問題となります。特に高齢単身女性の貧困については、高齢期に達するまでの働き方や家族構成などの影響が大きく、働く場や政治の場や地域など、あらゆる分野での男女の格差が問題になっていると思います。

 社会保障制度の充実を求め、働き方改革や女性の活躍推進法など実効性のある法律を活用し、無年金や低所得でも切れ目のない支援体制のなかで、健康寿命を伸ばしながら、知恵をもって逞しく生き続けたいと願っています。

 2019年5月、平和が成る「平成」の時代から、元号が変わって新たな時代を迎えます。7月には、参議院議員選挙が施行されます。2020年には東京五輪・パラリンピックが開催されます。夢と希望がもてるような社会で、安心して暮らせる老後を送りたいものです。