「大義なき解散」に立ち向かおう!
齋藤 由宣(新潟県退職者連合 事務局長)
9月18日安倍首相は突如『衆院解散をアメリカから帰国後には判断したい』と記者団に述べた。
民進党はじめ野党は、森友・加計問題の答弁をする責務から逃れたもの、また、北朝鮮との緊張が高まる中、なぜ、今解散なのか理解に苦しむと「大義なし解散」を批難した。
これに対し安倍首相は25日に解散表明をしたが、少子高齢化や北朝鮮の脅威は今、最も直面する重要課題と位置づけ、「国難を乗り切るために国民の声を聴かなければならない。」そのための解散とした。
少子高齢化の課題については、「消費税の使い道の変更など」国会で充分に議論をすれば事足りるものと思うし、また、伴う「税収の使い道について」も同様であり、「財政の健全化について」も触れていたが、これも国会で議論を深めればよい話である。
北朝鮮の脅威に対しては、国民の安全を守るため「国の最重要課題」と位置付けているが、ならば、なぜ、解散なのか意味不明である。国民の安全が脅かされている中、総選挙をしなければならない理由がわからない。国民の安全を守るためには、国家機能が充分に働いている状況でなければと思うが・・・。安倍首相の大義がわからない。
解散は、森友、加計問題の究明から目をそらすためもものか疑う。解散は党利党略の最たるものと開き直っている方もいるようだが、国民のための政治を行ってほしいと思う。
解散が表明された以上、選挙戦に勝利しなければならないことは言うまでもない。新潟県内の6選挙区では野党共闘がうまくいくことを願っているが、安倍政権の終焉を今、果たし、社会保障制度の更なる充実等に向けて選挙をたたかい抜こう!