備えあれば憂いは薄れる…かも??

櫻井 勝美

 今年の梅雨は例年になく日本各地で猛威を振るい、九州北部の土砂災害をはじめ新潟県でも大きな被害が発生致しました。被害を受けられた皆様には、心からのご冥福をお祈りし、お見舞い申し上げます。

 今回の集中豪雨で、魚沼市は7月4日と18日の2回に避難勧告を発令しました。我が家では、4日の避難勧告で1階にある「金目の物?」は2階の居住スペースに運び上げましたが、何事もなく避難勧告解除で落着し、3日~4日において1階のもとの位置に戻し、ようやく平穏の生活を取り戻したと思ったら、今度は18日の豪雨に避難勧告、先回と同じ作業の繰り返し、幸いにも無事に避難勧告解除で落着でした。

 思い起こせば、平成23年の新潟福島豪雨災害時には、1mの浸水がありましたが幸いにも高床式で居住スペースの被害は避けられました。しかし、車1台とトラクタ―が水没してしまい、その事がトラウマになってか洪水には敏感になり、今回の作業に至りました。幸いに今回も、空振り・徒労大いに歓迎すべき? 結果となりました。

 さて、話は中越地震まで遡ります。家屋には大きな被害は無かったものの、TVは落下し、食器棚等は被害を受けましたが、しかし箪笥は全く被害はゼロでした。

 家内は極めて防災意識が高く、地震が起きる15年くらい前に「箪笥は固定してね」と言い更に、防災用品や食料の備蓄、石油ストーブ(電気のいらない)を用意しました。私は『この地域に地震なんて起きるわけがない、何を怖がっているのか』と、半信半疑でしぶしぶ箪笥を固定し、防災用品等の準備には否定的の考えでした。

 しかし、災害が起きてからは、家内の防災意識の高さに改めて感服しました。家内曰く、「アナタの大丈夫は根拠がなく信用できない。」全くおっしゃる通りで、その後、防災に関する事は頭が上がらない状態となっている。

 やはり、何事も「備えあれば憂いは薄れる…かも??」しれない。