健康の有難さを意識する年齢
八幡 輝男
今、日本の社会は人口の自然減少、出生数の低下、晩婚化、少子高齢化、労働人口の減少、年々増加する社会保障経費等々多くの課題を抱えている。健康寿命という言葉もよく耳にする。私も父母の年令を超え、後期高齢者の仲間入りをしたが、せめて自分の生涯できるだけ長く健康年令を維持したいという思いが年々強くなっている。
私は二年毎に開催している中学校時代の同期会の参加申し込み葉書の返信窓口になっているのだが、欠席者のメッセージには、健康に関する内容が多くなったと感じている。病気で倒れてリハビリ中、ガンの術後の静養中、腰痛で毎日医者通い、足が悪く歩行が不安、体調不良等々。中には十年近くもリハビリ静養の毎日という同期生もいる。
同期生の多くがそれぞれ身体の不具合で、日々の暮らしに苦労していることを知ると、自分はまだ自転車でどこへでも出かけられるし、農作業の忙しいこの時期、実家の手伝いもできる今の身体の状態であることに感謝だ。一種類の投薬は受けているが、年齢相応というべきか。
男女とも平均年齢を全うする後期の十年間近くは何等かの医療や介護の世話になるというデータがあるそうだ。会津の三観音は三年続けてお参りしなければ御利益が無いとか。私はまだ二回しかお参りしていないし、それも続けてではない。御利益はとても授かるまい。せめて農作業の手伝いに励んだり、自家菜園で体を動かす自助努力で健康寿命を維持したいと思っている。