2025年1月1日 

新潟県退職者連合

会 長 山 田 太 郎

年頭のご挨拶

 明けましておめでとうございます。

 会員及び協力会員の皆さまには、ご家族お揃いで健やかな初春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 さて、昨年は、元旦に発生した能登半島地震や各地に発生した豪雨災害と記録的な猛暑、暮らしを直撃する物価高騰など、高齢者にとっては大変厳しい年ではなかったと振り返っています。

 

 また、海外に目を向ければ、1,000日を超えたロシアのウクライナ侵攻や中東情勢など終息の兆しも感じられず、連日目を覆うような悲惨な状況が続いています。暮れにはシリアの政変や韓国の「非常戒厳」の宣言には、多くの人が驚かれたことと思います。

 一方、明るいニュースでは、オリ・パラで日本人選手団が大活躍したこと、大谷翔平選手の2年連続MVP受賞、地元「佐渡ヶ島の金銀山」がユネスコ世界文化遺産に登録されたことなどがありました。

 そして何よりも、永年にわたり核の廃絶を訴えてきた「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」がノーベル平和賞を受賞したことは、私たちにとっては大きな喜びではなかったかと思います。

 

 国内では、10月に行われた解散総選挙において、自民党派閥の裏金事件をはじめとする、「政治とカネ」の問題に自らけじめをつけることができなかった自民党に有権者の厳しい審判が下り、与党を過半数割れに追い込む結果となりました。

 併せて、県内では新たな選挙区割りで、初めての衆院選となった5小選挙区のすべてにおいて、県退職者連合の推薦した立憲民主党の公認候補が当選しました。

 各地域で必勝をめざした現退一体の取り組みなど、大変ご苦労さまでした。

 

 いま、その成果が間違いなく表れています。昨年の臨時国会では、これまで長く続いた「自民1強」から与野党伯仲の緊張感ある国会運営が展開されてきました。

 ひとり一人の1票の選択がこれほどまでに国会議場の景色を変え、政治の流れを変えていく力になることを改めて実感しています。

 この流れを今夏に行われる参院選への追い風として、さらに勢いをつけ政権交代をめざす戦いにつなげていきたいものと思います。そのためには、1人区で野党勢力がまとまり、候補の1本化を図れるか、ここが勝負の分かれ目となります。

 

 もう一つの課題は会員の拡大です。組織である以上、常に数の拡大と質の強化は不変的な課題です。10年前から県退職者連合の組織は減少傾向をたどっています。

 高齢化による自然減に加え定年延長や雇用延長など、情勢的には会員拡大の取り組みは難しさを増しています。引き続き連合新潟と連携し、現役の皆さんと協力し合って拡大行動を進めていくこととします。

 

 併せて、会員を減らさない努力も必要です。そのためにはお互いに健康を維持することが大切です。

 健康年齢は過去10年間で男女ともに2歳以上は延びています。「体を動かす」、「頭を使う」、「会話をする」ことは、高齢者が健康を保つための三大秘訣とも言われています。無理のない範囲で退職者連合の活動や地域の活動に進んで参加することも元気で過ごす1つの方策ではないかと思います。

 

 最後に、平和な世界と自然災害のない平穏な生活、そして皆さまのご健勝とご多幸をご祈念申し上げ、新春のご挨拶とします。

 本年もよろしくお願いします。