架空請求詐欺等「特殊詐欺」にご注意を!!

井口 捨三郎(十日町地域退職者連合 事務局長) 

 スマホのSMSの着信音が鳴った。Googleからのものである。「有料動画の未納料金が発生しています。本日中にご連絡なき場合は法的手続きに移行致します。電話番号〇〇〇〇 名称 ▽▽▽▽」というものだった。

有料動画は見たことはなかったのでこれは「特殊詐欺では?」と思い、いろいろニュース等で電話やスマホを使った架空請求の話を聞いていたので、スマホで「有料動画の未納」と検索してみたら全く同じ内容で発信電話番号だけが違っていました。

 ベストアンサーに選ばれた回答は「安心してください。これは架空請求に間違いありません。無視に徹してください。その中に脅し文句をいろいろ書いてあります。その脅しにビビッて詐欺師にこちらから連絡したら罠にはまって金をだまし取られます。裁判を起こすといっていますが詐欺師はそんな事はしません。詐欺師は相手をビビらせて金をだまし取るのが仕事です。無視して忘れてください。」とのこと。

 これは「架空請求詐欺」の手口で
① 本当の弁護士や裁判所であればその様な件をメールで送ることはない。
② 有料サイト名を騙った架空請求メール。このメールは架空請求業者がランダムに不特定多数に対して大量に送信してもので、たまたま届いただけ。
③ SMSでその様なメールが届いた時点では、電話番号や個人情報は知られていない。一度、記載されている電話番号〇〇〇〇に電話をかけるとあなたの電話番号が知られてしまう。
 というものでした。
不快な思いをしたのでただ忘れるだけではと思い、交番に情報提供しました。 
 
 昨年1年間の全国の警察が認知した振り込め詐欺など特殊詐欺の被害件数は、1万8201件(前年比28.6%増)で被害額は390億3千万円(前年比4.3%減)。「オレオレ詐欺」が8475件、「架空請求詐欺」が5754件(53.8%増)、「還付金詐欺」が3137件と3つの手口が全体の95%を占めているとのこと。被害額は十日町市の30年度の一般会計の予算362億円より30億円も多いとのことにもまたびっくりしました。
 
 高齢者を狙った「特殊詐欺」が横行していると聞いています。「オレオレ詐欺」の電話や「架空請求詐欺」のSMSなどが届いたら、自分一人で判断しないで家族・親戚、友人・知人に相談しよう。みんなで「特殊詐欺」の撲滅を!!