‟今の国の形に思う„

小柳 保男(全農林水産省新潟県退職者の会会長)

 私の加入している農水省退職者の会は全国に県組織があるもので、新潟県もその一つである。他の退職者組織にはあまり多くの例がないようであるが現職時の労使には全く関係なく、退職時に誰でも加入できるものとなっている。

 結成40年以上が過ぎ、中央組織の会長は農林水産省のトップ事務次官経験者が代々務めている。この組織も40年以上前、私も労働組合の活動家の一人として多くの職場問題や、政治、社会問題解決のために頑張っていたころ結成をされたのを思い出すが、その後大きな政治、経済、社会、国際情勢の変化があり、現在の日本、世界の今日があります。

 私が一人の活動家として、要求解決のために動いていた時代の政治、社会情勢のとらえ方、私たちからすればその反対の情勢を変更すれば、私たちの要求する社会や国になるのだと思い活動していた時代と、今は状況が大きく変わった。

 ソビエト連邦、東ヨーロッパの社会主義国家の崩壊など、私たちがある意味めざしていた国家感が全く変わった。

 私が良く思うのが、このような世界の動きや、めざす国家感の変化を当時の学者をはじめ、指導的立場の者等だれでもが崩壊の経過や、方針の変更されたこと、この部分が違っていたのだ等の説明をした者はいなかったように思う。だんまりだけが残っているのである。そうして何年か経過した。

 今、どのような国の形が良いのか、社会、経済状況が良いのか、どのような者の勢力を信じるのか、ほんとうに難しい毎日となっています。

 連合新潟高齢協に加盟し、高齢者のかかえる多くの問題解決のためにもさらに根本的な疑問の解決を求めつつ、高齢協幹事会の一員としての‟たわごと„でした。