町内会「地震アンケート」調査結果

「食料備蓄1日が半数 48%一時避難場所分からず」

山田 修

 

  •  3日以上の備蓄は2割強
     半年前、防災の日にあわせわが町内会(200世帯、約500人、60歳以上が40%)で、災害に関するアンケート調査を行った。全体として、災害に対する意識と備えが極めて低いことが分かった。東日本大震災から5年半、熊本地震からわずか半年であるというのに、驚きの結果が出たのであった。
     その一つは、「食料備蓄」が0日から1日分と回答した世帯が、51%に上ったことである。一般的には、支援物資が届くまで「3日」しのげば何とかなる、と言われているが実態はこれに程遠く、「3日以上」は2割強しかいなかった。災害は、『忘れない頃にやってくる』ということを痛感。

 

  •  自力歩行困難者が2割も
     「避難所」が、中学校であることを知っている世帯は、88%に上っているものの、「一時避難場所」となっている標高12Mの公園が、2~3分程度で避難出来るにもかかわらず、47.7%と半数にも満たないことに愕然とさせられた。
    また、津波警報が発令された時に、『一時避難場所(高台の公園)』への「自力避難」が可能か、との問いに対し20.3%の世帯が難しい、と回答。この内の2/3が、自力で歩行が困難のためとし、改めて「高齢町内会」の実態が浮き彫りとなった。
     万が一の時、これらの「要支援者」に対する、搬送体制の確立が求められているが、残念ながらわが町内会にはない。

 

  •  急がれる、地震災害への備え
    わが地域では、近隣6町内会が「自主防災会」を組織し、毎年「新潟地震」の発生日頃に合わせ、『防災避難訓練』を合同で実施してきているが、マンネリ化は否めない。
    今後、「アンケート調査」結果を踏まえた、地震災害に機能する「自主防災会」や、「町内会組織」のあり方について、検討を急がなければならない時にきている。